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セメント輸送配管復旧工事

こんにちは。広報委員会より6月に施工したセメント輸送配管の復旧工事についてご紹介します。

現場は石川県のセメントサービスステーション様で、今年1月に発生した能登半島地震により破損したセメント輸送配管の復旧を行いました。
国内の工場で生産されたセメントの多くはタンカー船に積まれ、全国各地の臨海部にあるセメントサービスステーションと呼ばれる中継基地に海上輸送し、そこから建設現場や生コンクリート工場などに出荷されています。しかし、今回の地震により港湾設備が被災してしまい、セメントタンカー船の入港ができない状態が続いていました。

セメントの輸送配管はアスファルトで埋設されている為、目視で確認することができませんでした。
1月末に配管の気密調査を実施したところ、配管が破損してしまっていることが判明し更新することになりました。
上の写真は、配管内部にエアーを注入して調査を行っている時のものになります。

その後、アスファルトを掘り起こし埋設されていた配管が撤去された後基礎工事が行われ、5月下旬より配管の据付工事を実施いたしました。
配管は合計2本あり、長さは全長180m以上になります。

配管の据付が終わりました。配管は工事後再びアスファルトで埋設される為、配管には防食用のテープを巻いています。
愛知県にある弊社の工場から配管を運搬した為、現場で配管にテープを巻く必要があり時間がかかりました。

工事後、セメントタンカーが入港し貯蔵サイロまでセメントの受入を行いました。
震災以降初めてのセメントタンカー船の入港ということで地元のメディアが取材に来ており受入の際はドキドキしながら立会いましたが、問題なく試運転が終わりほっとしました。

報道によると、大量のセメントを扱えるようになったことで復興の加速化につながるとのことで、弊社が行った工事が復興のお役立ちとなれば幸いです。

一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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